ノ ミ

 ノミは動物に寄生して生きている昆虫です。

 ノミは草むらなど、屋外に住んでいると思っている方が多いようですが、これは大間違い。ノ ミは動物の血を吸って生きているのです。草むらでは生きていけません。

 確かに他の犬や猫から落ちたノミが、たまたま通りかかったあなたのワンちゃんやニャン ちゃんにくっつきますが、その数は全寄生数の5%程度のもの。ほとんどはあなたのお家で 増えているノミなのです。


ノミのライフサイクル

 吸血し始めてから1日半~2日経つと、メスは一回に数十個(一生の間には200~500個)もの卵を産みます。
 この卵は、動物の体表から滑り落ちて、家の中にバラ撒かれます。
 卵は、数日で孵化して幼虫になり、ペットの寝床やカーペット、畳の隙間、家具の陰など(屋外飼育の場合は犬小屋の敷物、犬小屋の下など)に潜んで、2回脱皮して、蛹→成虫へと 成長していきます。
 普通は1サイクル3~4週間です。
 この新成虫は動物の皮膚に飛び移り、さらにたくさんの卵を産みます。
 ノミはこのようにして繁殖を繰り返し、爆発的に数を増やしていくのです。
 動物の身体についているノミはごく一部、実は家の中にその数百、数千倍もの卵~蛹が潜んでいるんですよ。
 つまりノミ退治は動物の体に対するケアはもちろん、部屋の掃除も完全にすることが欠かせないということですね。

 

 犬、猫に一般的に寄生するノミはイヌノミとネコノミですが、ほとんどはネコノミのようです。
 成虫の寿命は通常2週間から2ヶ月程ですが、中には1年近く生きるものもいます。
 卵や蛹は殺虫剤や乾燥、高温や低温に対しても非常に強い抵抗力があります。
 暖房の行き届いた近年の住環境では、冬でも寄生と繁殖を繰り返します。
 13℃以上で卵から成虫になるそうですよ。


ノミの害

成虫のノミは、1日に血液を体重の15倍くらい吸血するため、たくさんのノミに寄生されると、やがては貧血になってしまいます。 またノミは瓜実条虫(犬条虫)の中間宿主ですから、犬や猫がグルーミングの最中にノミを噛み潰すと、条虫の卵も一緒に飲み込んでしまうことになります。そしてこれが孵って条虫になり、腸に寄生すると、栄養を取られ、ひどい場合には下痢や 貧血を引き起こします。

ノミの唾液によってノミアレルギー性皮膚炎が起こります。 ノミの唾液には血を固まらないようにする成分が含まれ、これを吸血の際に血管に注入するのですが、これに対して抗体ができると、過敏反応を起こしてアレルギー性の皮膚炎になるのです。

 ★ノミをプチプチ手で潰すのを趣味にしている人は要注意。条虫(サナダ虫)がうつる可能性があ ります。セロテープなどに付けて取るか、ノミ取り櫛で取る場合は中性洗剤液を用意しておいて、それに浸けて処分するようにしてください。



マ ダ ニ

 動物に寄生するダニにはたくさんの種類がありますが、犬には通称「マダニ」と呼ばれるフタトゲチマダニ、ヤマトマダニ、ツリガネチマダニなどがよく寄生します。犬が散歩中に寄生される事が多く、猫への寄生は稀です。

 マダニは未吸血時で約2mm~3.2mm程の大きさですが、最大限に吸血すると、体重が未吸血時の100倍以上にもなります。

 またマダニは様々な病気を媒介する恐れがあります。

 マダニは主に草むらで付けてきますが、これは孵化後の幼ダニ、脱皮後の若ダニや成ダニです。そして、充分に吸血した若ダニや成ダニは、犬の身体から離れ、脱皮して草の先端にとまり次の寄生の機 会を待ちます。

マダニのライフサイクル

 マダニは孵化後、幼ダニとなり草の葉の先端などに移動し、犬に寄生する機会をうかがっています。
 そして、犬に寄生した幼ダ ニは、発育のため吸血をし、脱皮をしながら成ダニになります。
 雌の成ダニは体いっぱい吸血すると、地上に落下して、石や枯 れ草の下などに多数の卵を産みます。

マダニの害

 

 マダニの寄生部位は全身ですが、特に目の上や耳介の表裏、胸部、趾間など比較的被毛の薄い部位によくいます。(十分に目で見える大き さですし、逃げ回りませんから、見つけるのは容易です。)        メスのダニは最大約1mlの血液を吸います。そのため多数寄生する と、貧血や栄養障害を引き起こしてしまいます。                                            また病原体を持っている事が多く、汚染地域のマダニは、バベシア症 やライム病などの病気を媒介することがあります。(マダニによって媒介される人獣共通感染症もあるので、マダニを見つけても決して素手で引っぱらないでください)                                    その他にも、アレルギー性皮膚炎なども起こします。