もしノミを見つけたら、身体についているノミの駆除と、飼育環境中の卵~成虫に対する処置を同時にしなければなりません。

ノミ駆除薬

 体に対するノミ駆除薬としては、従来からノミ取り粉、ノミ取りシャンプー、ノミ取り首輪がありましたが、今となっては、これらは全て過去の遺物と言っても差し障り無いでしょう。

 現在では、首筋に滴下するスポットオンタイプの製品(フロントライン、マイフリーガード、アドバンテージ等)が主流になっていますが、今のところ確実な効果が期待できます(効果のないものもありますので要注意)。安全性の面でも、最新の製品はほとんど体の中に吸収されませんし、昆虫のみに作用する成分とされていますので、比較的安心して使えます。

 さらに、ノミの卵や幼虫に作用して、その環境中での繁殖を抑える成分を配合した製品(フロントラインプラス、マイフリーガードα、アドバンテージプラス等)は予防も兼ねていて理想的です。

 また犬用では、新しくチュアブルタイプの食べやすい内服薬(ネクスガード、ブラベクト錠)が発売されましたが、これは即効性があって、確実に飲ませられる点で、これから普及してくるのではないかと思われます。

 「フロントライン・スプレー」はフロントラインスポットを希釈してある製品ですが、即効性に優れ、他の製品が使えないような、幼若な仔犬 や仔猫にも使えます。またノミがいそうな場所に対しても便利に使えます。散歩に行く前 に足や腹面にスプレーすることで、寄生予防にも使えます。

 「ノミ予防薬」(プログラム錠)は、正確にはノミの繁殖阻止薬です。ノミの卵・幼虫の 発育を阻害しますので、飲ませ続けていると、やがてはノミの寄生を根絶すること ができます。しかし成虫に対しては効果がありません。

 どの薬を使うかはそれぞれの動物病院の方針で異なります。
 現在の寄生状況や飼育環境によって選択肢も変わってきますので、直接かかりつけ の動物病院にご相談ください。
 現在では暖房設備が整い、冬でも暖かい家庭がほとんどのため、ノミは1年中寄生・繁殖 しています。ノミ駆除薬は、1年中投与するのがベストかも・・・。 

ノミの寄生予防法

 せっかくノミの駆除薬を使っても、家の中にノミがいて、後からあとから付いてくるようでは困ります。                                           屋内での寄生予防には、完璧な掃除が一番です。部屋の隅々まで、ペットの行動範囲 は特に念入りに掃除機をかけます。カーペットの下や畳の縁、家具の陰までもきれいに 掃除しましょう。また持ち運べるようなマットなどは日光消毒します。
 ノミがいたら毎日でも掃除機をかけないとだめですよ。
 そして掃除機をかけた後そのままにしておくと、掃除機のダストの中でノミが育ってし まいますので、できるだけ毎回処分しましょう。それもできれば焼却が一番です。

 ペットの寝床にパラパラと白い粒が落ちていたら、それはノミの卵です。そこも念入り に掃除して、敷物は日光消毒をするか、思いきって焼却してしまってください。

 卵やサナギなら掃除機で吸い取ればすむことですが、もし成虫がそこら中にピョンピョ ン跳び回っているような状態でしたら、最後の手段として、薬剤で駆除するしかないでし ょう。これは屋外に対しては特に効果的です。                                 これには散剤(ボルホ散)の撒布や燻蒸 などの方法がありますが、この場合は必ずペットを安全な場所に移してから行ってくださ い。

ダニの寄生対策

 家庭でできる予防としては、マダニをつけないこと、即ち山間や草むらには立ち入 らないことが大切です。
 とは言っても、犬の方は草むら大好き。いくら注意をしていても、マダニの生息地帯に入 ってしまうでしょう。その時は、散歩から帰ってきた後に、マダニが寄生しやすい毛の 少ない部分をこまめにチェックしてあげてください。
 幸いにして、上記のノミの駆除薬のほとんどはダニにも効果があります。            効果のある日にちはノミに対してよりも短いですが・・・。